トップページ
ブログに書いても 新しく記事を更新すれば どこにいってしまったか分からなくなるから意味がないのですが・・
今日だけでも2件 お問い合わせがありましたので 記します。
長いので、交配について興味のない方はスルーしてください。
交配して、愛犬の子が見たいと思われるお気持ちは とってもよく分かります。
「うちの子の子供が見たい」
そんな気持ちから、私達 ブリーダーの第一歩は始まっているので
お気持ち、全然分からなくないです。むしろ、とても解ります。
世の中の多くのブリーダーは、そんな気持ちから始まっている事が多いのです。
でも、ちょっと待ってください。
ご愛犬は 健康だからこそ、そうしたい、というご希望だと思いますので、それはそれとしまして・・
定期的なワクチネーション、ノミダニ予防や 年一回の虫下し等を実施されていますか?
犬種特有の遺伝性疾患はご存知ですか?
また、遺伝子検査をされたことがありますか?
検査されてから申し込んでこられる方は、恐らく皆無に近いかと思います。
少なくとも、私どもにお問い合わせくださってきた方たちは
「うちの子、発情が○回目だから 今回、お宅の子が可愛いから是非交配したいのだが」と、お話しになる方ばかりです。
ダックスもプードルも、その他の犬種も含め、犬種特有の遺伝性疾患が存在することは、このネット社会、 愛犬家なら大半の方が認識されていることだと思います。
「うちの子は元気だし、病気もした事がないから子供くらい産める体だと思うよ。
そんな遺伝性疾患は持ってないよ」というお考えだけなら ちょっとだけ待ってください。
プードルやダックスフンドの遺伝性疾患の代表格であるPRA(不治の病である進行性網膜萎縮症)は 遺伝子検査を実施しない限り、判明しません。
遅行性が多く、若犬の時に発症する例は少ないものです。
「うちの子は 目なんて普通に見えているから大丈夫」 じゃないんです。
ワンちゃんは嗅覚が発達していますから、飼い主に「目が見えない事を悟らせていない」事も多いんです。
ダックスフンドの椎間板ヘルニアなどは、6歳7歳以降に発症する事だってあるんです。
椎間板ヘルニアとて遺伝病です。運動不足だけで為るものではありません。
検査期間1ヶ月もかかりませんが、発情が始まってからでは遅いです。
検査実施日から検査結果が届くまで 早くて1~2週間掛かります。
前もって動物病院等で検査を済まされ、ご自身のご愛犬の判定がどうであるか
知ってからしか 相手を決めることは出来ません。
ネットを開けば、あちこちにPRAについての遺伝する確立が掲載されているので割愛しますが、この検査は 特にダックスやプードルの子犬を生ませようとする人の義務です。
少なくとも、片親はクリア(ノーマル)でないといけないからです。
あと、もう一点は 発情開始初日に、獣医さんでブルセラ検査を実施して戴かねばなりません。
出血を見た日から、既に数日経過しているようでは、検査を実施しても 検査結果は出ませんので遅いです。
陽性、偽陽性は、交配出来ません。
交配相手が羅漢する恐れが高いからです。
ブルセラにおいては絶対陰性である確証がない限り、交配は、交配していただく相手犬や、その犬舎内にいる全ての子に多大な迷惑が及ぶものと認識して下さい。
ブルセラカニスについては、大きく取りざたされた事件簿も、ネットを開けばすぐ目に留まると思います。
知らなかったという方は、是非勉強してください。
説明して差し上げても うるさそうに 怪訝な態度で
「じゃぁもういいです!!」と、電話を切られる方もあれば、
逆に、興味を持っていただいて、こちらの話に対してさまざまなご質問を投げかけてくださる方、と様々です。
ご説明させていただく内容、それに費やす時間など、私の利益でもなんでもありません。
交配収入を見込んだお金儲けに走るだけなら はっきり言って どなた様でもウェルカムですから。 これを種屋と言います。
ブリーダーやショップといった、専門的知識を有する者が、
知識を持ち合わせておられない方に その必要性と怖さをお伝えしているだけです。
この世に命を生み出す限りは、生まれてくる子犬に対して、
その先、その子犬を飼われる方に対して、責任のある行動をお願いします。
こうした命を生み出すにあたって それまでにしなければならない
根本たる処を申し上げる説明事項に、、聞く耳も持ち合わせていないような方は電話して来ないで下さい。
今日も カニンヘンダックスを2頭交配していただいてきました。
お相手犬の所有者様も、非常に素晴らしいダックスフンド専門犬舎様で 種オスは全頭PRAクリア(ノーマルとも言います)です。
うちの愛犬もPRAクリアです。
クリア同士ですので 生まれてくる子犬達も全頭PRAクリアとなります。
PRA つまり 進行性網膜萎縮症は、
止めようがなく、治療方法もない、確実に失明する遺伝性疾患です。
繰り返します。
犬という動物は、元来、鼻がききますので、失明している事実 失明に近づいている事実を飼い主さんに悟らせない事が多く、毎日可愛がっておられる飼い主さんですら それに気づかない事が多いとされています。
「だったら良いではないか」
・・・違います。
これから命を生み出そうとする人が そういう認識では良くないのです。
膝関節 肘関節 股関節等、触診で容易に判定できる問題以外に
子犬を生ませたいと考えておられる方は 最低限の検査はした方が良いです。
実施されていない動物病院であれば 実施している動物病院を探してでも検査してから・・
「自分の愛犬はどうなのか?」を確かめることが出来ます。
その結果次第で、更にお相手犬を探求しなければなりませんから。
お婿さんは 可愛い子、小さいサイズの子、希望する毛色の子、
おめめがクリっとしてて 色素も濃くて~~ etc・・・
そのようなことは、繁殖者であれば誰もが望んでいることです。
そんな単純な好みだけで、お相手犬を選定する人がいたら、
一旦 その足を止めていただきたく、いつもこのお話をさせていただいています。
迷惑に思う方があれば、それはそれで 私どもには関係ありません。
ただ、どこで交配されようと、ご自身がこの世に生み出した子犬達に
生涯責任のある行動をしてください。と申し上げるだけです。
それでなくても、欠点や不具合のない子同士を交配しても
親犬にはない欠点や不具合を持った子犬が出来てくる事があるのですから
そう容易いものではありません。隔世遺伝と言います。
先祖犬のどの子か一頭の悪い遺伝子が出て来る事もあります。
簡単に自分好みの子や望んだ子が出来るならば 世の中のブリーダーは誰も苦労しません。
治療して治るものは治すことが出来ても、
治療方法のない、その子犬の生涯に亘る問題は
知らなかった 分からなかったでは済まされません。
最低限、命を生み出そうとされる人は、ご自身の愛犬の健康状態、遺伝性疾患の有無をしっかりと把握され、こうしたことを認識するべきでは、と思います。
単純にオスメスを交配することは、無責任な増殖でしかありません。
私がお譲りした一般のご家庭の飼い主さんでも、こうしたことを切実に受け止められ
可能な検査は全て実施された上で交配に臨まれ、
先日、エコー検査された際 妊娠しました、と嬉しいご報告をいただきました。
じきにご出産です。
母子とものご無事をお祈りするばかりです。
堅苦しい内容になってしまって ご興味のない方にはたいへん申し訳ありませんでした。
今日交配していただいたうちの一頭 我が家の女の子です
娘のシルバーダップルも、別の男の子との間に出来た子でしたが
こうして両親ともPRAクリアで生まれた子なので、娘犬は100%クリア
(それなので、検査する必要がありません。)
自分自身のお顔 性質などの好みを追いかけて作出してきた うちで4代目にあたる子です。
母犬も小振りで 代々少産・難産系なので、一度に数多く産んでくれることはありません。
ロイヤルリムジン
- 関連記事
-
-
テストロゴ 2019/03/27
-
子犬ちゃんのご予約について 2014/03/10
-
お願い 2013/11/27
-
ご愛犬の交配ご希望の方へ 2012/02/29
-
プードルスタイルに掲載されました 2010/11/01
-
もくじ
トップページ

~ Trackback ~
トラックバック URL
⇒
⇒ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
~ Comment ~