お譲りしたくないと思わされる方達をお断りしてきているのです。
誰でもどうぞ~は、ペットショップや量産ブリーダーのする事です。
これまでの長年の勘というのは存外当たっている事が多くて、お話がスムーズな方は、その先もずっと良い関係でいられます。
色んな意味で 生き物の行き先は、きちんと躾が出来て終生飼育が出来る 子犬にとって不安定要素が無い 飼い主さん自身の精神状態が安定したお家ということが絶対です。
うちの娘たち位の年齢層からの問い合わせが一番嫌です。
スマホやSNSから始まっている年代は、挨拶も礼儀も何もない人が凄く多くて驚いています。
「会ってみたいです」
「いくらですか」
ほんとに一行文どころじゃないのが急増していて胸を痛めています。
礼儀って何よ?こっちはお客なのよ?と思っているような人へはけして譲渡しません。
会いませんし、子犬に会っていただきません。
文面から、相手の人柄がありありと伝わってくるんです。
どこかしこにも書いていますが 一行文には返信していませんし、ペットショップではありません。
人間としての意志疎通ができない方もお断りです。
命を託すのだから、私はそれで当たり前だと思って 20年近くやってきましたけれど、これって堅苦しい事ですか?偉そ振っていると感じられますか?
何様?と思っている人もいるでしょうか。
誰か彼かを敵に回す事になったって構わない それ位思っています。
この考えを理解して下さる方があれば、その方とだけ繋がっていたい。
結局の処、この業はペットショップとは 似て非なるものであって、サービス業ではないのです。
何よりも私自身が職人気質なのです。
だからチャラチャラした事が嫌いだと何年も前から書き続けているんです。
小さいとか可愛いとか色素が濃いとか毛量が多いだけじゃダメなんですよ。
この犬種の女の子で、と指定した上で、両親ともチャンピオンで、この毛色で、ブレーズは真っ直ぐで、左右どちらかに偏らず歪んでいなくて、カラー(襟)は極太で(シェルティの首回りの毛の事です)お願いします。どれだけでも待ちますから、と。
最初の一頭目の探し方自体が普通の人が普通にペットを選ぶ感覚ではなかったし
最初の一頭目から 非常に理想とするものが強く、こだわっていました。
(独身時代の話です。)
それはそれ以前に実家にいたシェルティも、両親がそういう迎え方をしていたから尚更です。
その子達の間には子犬が5頭生まれましたが、やはり両親犬に似て犬質が良かったですし、ブレーズのゆがみのある子もいなかったし、極太カラーも首一周巻いていた子が出来たし、健康な両親から生まれたので、病弱とか脆弱とか欠陥がある子は幸いにして一頭も出ませんでした。
JKCに犬舎号を持っていなかった時代の話で、1992年の事です。
5匹全て 親戚に貰われていきました。
後に、母犬であるシェルティのシェリーと一緒に嫁ぎ、数年して犬舎号「ロイヤルリムジン」を2000年に持ちましたが、パソコン、インターネットも何もない時代ですから、子犬の譲渡は新聞掲載しかありませんでした。
パソコン導入と同時にホームページが2003年開設ですので、2003年までの3年間は、そうした募集の仕方でした。
定期的に買っていた「愛犬の友」(本)は、名だたる有名犬舎の大御所さんたちの子犬達の募集ページが何ページかありましたが、当然、足元にも及びませんから新聞広告に掲載するだけ。
それ以外に方法がなくて。(良血統の女の子を持って、種付け料を18~20万円支払って、それで受胎しても、自力では産めなくて、手術代もかかった上で、当時のダックスの譲渡金額は1頭3万円とかでしたよ。)
「繁殖して儲ける」という概念が最初っからありませんでした。
常に理想を追っていただけです。
収支は、外で働いて得た給料全部を犬に投じていたから火の車!
炎上もいいとこです。
その中で残せる女の子が一頭でも混じっていれば、それで納得だったんです。
犬に全て注ぎ込んでしまっていましたから、家族の生計を完全に脅かしてしまい、とうとう立ち回りらなくなって、途中 十数年間 仲立ち人様のお陰で、仕入れ販売をさせてもらっていたのです。
それも今となっては過去形です。
理由は、子供が大人になって手元から離れたから、また理想形を追う事が出来るようになったからです。
私という人間はそういう質ですから、無礼な問い合わせは不要と書いているだけの事なのです。
お若い方には理解出来ないでしょうか。
時代遅れな考えかな?
ま、いいっか^^
昨日もティーカッププードルをお安くお安くって。最安値は幾らだ?って。
健常なティーカップサイズの子はけしてお安くないし、どんなに小さくて どんなに可愛くたって手間暇掛けても致命的に膝が緩かったり致命的な欠点やらが出てしまう事があるので、そういう場合は無料同然ですとお返事しました。
特に外交配では 予想だにしない子が産まれる事があって、育ての苦労が報われない事が多くあります。
奇跡的に育っても色々あるんです。小さいサイズは特に。
値段の安さをお求めでしたら他のお店や他のブリーダーにお問い合わせ下さい、
私共ではお役に立てそうにありません。と答えたら・・・
「そうじゃない!子犬を安く買って一杯愛情を掛けてあげたいだけなのに 勝手に決めつけて信じられませ~~~ん!なんて逆切れが始まった。
こっちが信じられないわ。
同じ年代の子を持つ親として呆れるし怖いです。
良いものは高い。価値の低いものは安い。
安くて良いものは誰でも欲しいけれど、そうはいきませんよね。
世の中全てのもの・・・何でもそうだと思うのですが・・・?
「飼う」を、「買う」と漢字一文字違うだけで、こちらが受け止める、相手への印象は
物凄く気持ちを沈められてしまうのです。
生き物なんですから 購入とか買うとか書かれるのすら嫌なんです。
言いたい放題 最後までご覧下さってありがとうございました。